アース工事
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アース工事
こんにちは。エムイーシーの中村です。
アース工事について書いていきます。
アース工事というと、感電を防ぐイメージがあると思います。
ではアース工事さえしていれば事故は防げるのか?というと少し違います。
今回は工場を例にしていきます。
工場で扱う機械は電圧の高いものが多く、一般家庭よりも漏電・感電の危険が高いです。
機械も経年劣化で内部の絶縁状態に変化が出てくることもあります。
機械をより安全に長く使うには、そういった絶縁不良からの事故を防げるようにメンテナンスしていく必要があります。
売上も利益もたくさんあれば交換という手段もとれますが、実際には限界まで使っていった方が、投資コストが少なくてすみます。
ただ何年・何十年と同じ性能を保てるわけではなく、故障の危険も含んでいます。
特に電気は目に見えず、事故が起こるまで分からないことが怖いです。
その為に、定期的な調査と修繕が大事なのですが、アースにもメンテナンスが必要です。
一度接地してしまえば、大丈夫なものと思われがちですが、アースの抵抗値も劣化していきます。
意外と初期の接地抵抗値から大きくなっている場合があります。
特に、高圧や電圧の高い機器はA種やC種で抵抗値がかなり少なくなるようになっています。(電気は抵抗の少ないほうに流れる性質)
これが、規定値を超えると今までアース線に流れるはずの電気が、他のものに流れやすくなってしまうのです。
ただでさえたくさん電気を使う機器ですから、少しの漏れでも大事故に繋がる可能性があります。
施工の流れとしては
①専用の機器で測定して、規定値に足りていなかったら、より抵抗を少なくする工事に入ります。
②並列にアースを取ります。
③地形や立地によって抵抗値が出にくい場合は、パワーメッシュや抵抗剤などで補います。
といった流れで施工していきます。
中には地中深く掘った方がいい場合もありますが、時と場合によって臨機応変に対応していきます。
今まで抵抗値を測定していない場合はこれを機会に調査だけでもしておくと、安心です。
初回の測定に限り、半額で測定いたします。(台数により価格は変動)
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